Search Consoleに「セキュリティの問題」が出たとき、最初の30分でやること
Search Consoleに「セキュリティの問題(Security issues)」が出たとき、最初の30分で“止血と影響範囲の確定”に集中して復旧作業を固定する手順です。
Search Consoleに「セキュリティの問題(Security issues)」が出たとき、最初の30分でやることは “原因究明”ではなく「被害の拡大を止めて、影響範囲を確定する」 です。ここでブレると、復旧が長引き、検索・広告・決済に二次被害が広がります。
0. まずやらないこと
- いきなり大量のプラグイン/依存を更新する(差分が膨らみ、原因追跡不能になる)
- 先に記事を大量削除/URL変更する(さらにインデックスが崩れる)
- 「直った気がする」状態で放置する(再感染/再発の温床)
最初の30分は、止血と切り分け に集中します。
1. “どのプロパティ”の話かを固定(3分)
複数サイト運営では「別ドメインを見ていた」事故が起きます。まず固定します。
- どのドメイン/サブドメインか
https/httpの違い(古いプロパティが残っていないか)- 影響しそうな他のドメインはあるか(同一テンプレ/同一CMS/同一ホスティング)
2. “今も見える被害”があるかを確認(7分)
ユーザー被害を最優先で止めます。以下を最短で確認します。
- サイト上に不審なページ/日本語が不自然なページ/見覚えのないカテゴリが出ていないか
- 主要ページで、見覚えのない外部リンクやリダイレクトが出ていないか
- 直近のフォームや決済導線に不審な挙動がないか(該当する場合)
※ ここで被害が明確なら、復旧前に一旦公開停止/メンテ表示 も選択肢です(ビジネス影響とトレードオフ)。
3. Search Consoleで「種類」と「例URL」を確定(10分)
Search Consoleの「セキュリティの問題」レポートで、問題の種類 と 例URL(サンプル) を確認してメモします。
- 何が検出されているか(例: ハッキング、マルウェア、不要なソフトウェア など)
- 例URLは何か(どのディレクトリに集中しているか)
- 検出された日時の目安(いつから起きていそうか)
この時点で、次のどれに寄っているかを分類します。
- 特定のURL群が汚染(一部のディレクトリに集中)
- テンプレ/共通レイアウトが汚染(全ページに広がる気配)
- 外部要因(CDN/広告/埋め込みで混入の可能性)
4. “入り口”の当たりを付ける(7分)
最初の30分は深掘りしません。次の観点で、当たりだけ付けます。
- 直近で追加したもの(テーマ、プラグイン、依存、タグ、広告、解析)
- 書き込み可能な入口(CMS管理画面、SFTP/SSH、CI、Cloudflare、フォーム)
- 変な管理ユーザーやAPIキーが増えていないか(該当する場合)
「いつから」ではなく “どこから入れるか” を先に潰すと、再発を止めやすくなります。
5. 30分で出す“結論”の型
最初の30分で、次のどれかに分類して次の作業を固定します。
- 一部汚染: 例URLが集中 → 入口遮断 → 汚染URL/生成元の特定へ。
- 全体汚染: テンプレ/共通領域が怪しい → 公開停止も含めて止血 → 入口遮断 → ロールバック/復旧へ。
- 外部混入: タグ/広告/埋め込みが怪しい → まず切る(無効化)→ 影響範囲を再確認。
この分類ができれば、次の1時間の作業が「闇雲な更新」から「再発を止める復旧」になります。
SiteOpsで“セキュリティ問題”の初動を速くする(再発防止)
セキュリティ問題は「気づくのが遅い」ほど被害が膨らみます。次からは “異常の検知” と “最初の切り分け” を習慣化すると初動が速くなります。
- Search Consoleの異常(セキュリティ/手動対策/カバレッジ)を、毎朝の優先順位で見られる状態にする
- 複数ドメインでも、どのドメインで何が起きたかを最短で確定できる状態にする
状況が複合している/原因の当たりが付かない場合は、止血を優先して相談だけ進めるのも有効です。
関連
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参考にした一次情報
- Search Console Help: Security issues report
- Search Console Help: Manual actions report
- Google Safe Browsing transparency report
この記事を書いた人
川原
SiteOps編集チームの公開窓口として、検索、アクセス、収益データをもとにした運営判断の知見をまとめています。
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