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Cloudflare 523(Origin is unreachable)が出たとき、最初の30分でやること

Cloudflare 523(Origin is unreachable)を、到達先(DNS/IPv6)と遮断(Firewall/allowlist)で30分切り分ける。

著者: 川原更新: 2026-05-18障害対応RSS
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Cloudflareで 523 Origin is unreachable が出たときは、まず 「Cloudflareが“いま指しているオリジンIP(またはホスト)に到達できていない」 として扱うのが最短です。

「アプリが遅い(524)」や「サーバーが落ちている(521)」の前に、到達先が正しいか / 到達経路が通っているか を固定します。

関連:

  • /media/cloudflare-521-web-server-down-first-30-minutes
  • /media/cloudflare-522-connection-timed-out-first-30-minutes
  • /media/cloudflare-524-timeout-first-30-minutes
  • /media/cloudflare-waf-blocks-googlebot-first-30-minutes
  • /media/search-console-server-error-5xx-first-30-minutes

最初に結論(先にやる順番)

最初の30分は「直す」より「Cloudflareが見ている“到達先”と“遮断ポイント”を確定する」を優先します。

  1. 523で確定(エラー番号・発生URL・発生率)
  2. 影響範囲を固定(全員/一部地域/一部URL/自分だけ)
  3. 到達先の確定(DNS/オリジンIP/IPv6(AAAA)の有無)
  4. 遮断の有無を確認(Firewall/セキュリティグループ/allowlist/Geoブロック)
  5. 最短の切り戻し(直前のDNS/オリジン/Cloudflare設定変更)

1. 523で確定する(推理禁止)

  • ブラウザのエラー画面に 523 が出ているか
  • Cloudflareダッシュボードの Events / Analytics で、523が増えているか
  • 可能なら curl -I <URL> を複数回実行し、再現率 を把握する

ポイント:

  • 523は「Cloudflare → オリジンへの到達」がテーマです(オリジンが“どこを指しているか”がズレている だけでも起きます)
  • 521/522/524 と混同しない(初動が変わります)

2. 影響範囲を固定する(最優先)

  • 別端末(スマホ/PC)で同じURLを見る
  • 別回線(モバイル回線)で見る
  • 別リージョン(VPNなどが使えるなら)で見る
  • 別URL(トップだけ/サブページだけ/特定パスだけ)で傾向を見る

判断の目安:

  • 全員・全ページで523: DNS/オリジン到達性/Firewallを最優先
  • 一部パスだけ523: 特定ホスト/LB/経路/許可ルールの差分が疑わしい
  • 自分だけ523: ローカルDNS/キャッシュ/ネットワークの可能性も残す

3. “Cloudflareが見ている到達先” を確定する(DNS取り違えが最頻出)

523は、意外と DNS取り違え(A/AAAA) で起きます。

チェックリスト:

  • 直前にDNSを触っていないか(A/AAAA/CNAME、移管、TTL)
  • “本番” のつもりが “別環境” を指していないか(stg向けIPなど)
  • IPv6(AAAA)が残っており、片方だけ別オリジンを指していないか

4. ルーティング(経路)問題がないか(Cloudflare↔オリジン間)

523は「Cloudflareがオリジンに到達できない」なので、Cloudflareとオリジンの間にいるネットワーク機器(ルータ/Firewall/NAT等)が、オリジンIPへの経路を持っていないケースがあります。

特にAWSでは、VPCルートテーブルで 広すぎるルート を入れていると、Cloudflareの一部IPレンジ(例: 172.64.0.0/13)が誤ってプライベート宛に吸われ、到達不能になります。

チェック観点:

  • 直前にネットワーク(VPC/ルートテーブル/Firewall/NAT)を触っていないか
  • Cloudflareからの到達が、途中の装置でブラックホールしていないか
  • AWSの場合、VPCルートテーブルに広すぎるルート(例: 172.0.0.0/8)がないか

4. Firewall/allowlist でCloudflareが遮断されていないか

オリジンが生きているのに523が出るときは、Firewall/セキュリティグループなどで Cloudflareからの到達が遮断 されているケースがあります。

  • 直前にFirewall/セキュリティグループ/リバプロ設定を変えていないか
  • オリジンが Cloudflare IPレンジ を許可しているか(許可/拒否ルールの確認)
  • “Bot対策” “Geoブロック” “Rate limit” で誤爆していないか
  • オリジン側の 80/443 の到達性(ポート/プロトコル/終端位置)が一致しているか

止血の優先順位:

  • 一時的に 許可ルールを広げる(復旧優先)→ 収束後に最小化

5. “今すぐ復旧” のための切り戻し候補(最初の30分の範囲)

原因特定に時間がかかるときは、復旧優先の切り戻しを先に検討します。

  • 直前のDNS変更を戻す(切り戻しが安全な場合)
  • 直前のオリジン変更(移行/設定/スケール/リバプロ)を戻す
  • 直前のFirewall/セキュリティグループ変更を戻す
  • 直前のCloudflare設定変更(Rules/WAF/SSL/TLS)を戻す(安全な範囲で)

相談する(SiteOps)

状況が複合していて切り分けが進まない場合は、相談だけ先に進めるのも有効です。

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この記事を書いた人

川原

SiteOps編集チームの公開窓口として、検索、アクセス、収益データをもとにした運営判断の知見をまとめています。

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