Cloudflare 523(Origin is unreachable)が出たとき、最初の30分でやること
Cloudflare 523(Origin is unreachable)を、到達先(DNS/IPv6)と遮断(Firewall/allowlist)で30分切り分ける。
Cloudflareで 523 Origin is unreachable が出たときは、まず 「Cloudflareが“いま指しているオリジンIP(またはホスト)に到達できていない」 として扱うのが最短です。
「アプリが遅い(524)」や「サーバーが落ちている(521)」の前に、到達先が正しいか / 到達経路が通っているか を固定します。
関連:
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最初に結論(先にやる順番)
最初の30分は「直す」より「Cloudflareが見ている“到達先”と“遮断ポイント”を確定する」を優先します。
- 523で確定(エラー番号・発生URL・発生率)
- 影響範囲を固定(全員/一部地域/一部URL/自分だけ)
- 到達先の確定(DNS/オリジンIP/IPv6(AAAA)の有無)
- 遮断の有無を確認(Firewall/セキュリティグループ/allowlist/Geoブロック)
- 最短の切り戻し(直前のDNS/オリジン/Cloudflare設定変更)
1. 523で確定する(推理禁止)
- ブラウザのエラー画面に 523 が出ているか
- Cloudflareダッシュボードの Events / Analytics で、523が増えているか
- 可能なら
curl -I <URL>を複数回実行し、再現率 を把握する
ポイント:
- 523は「Cloudflare → オリジンへの到達」がテーマです(オリジンが“どこを指しているか”がズレている だけでも起きます)
- 521/522/524 と混同しない(初動が変わります)
2. 影響範囲を固定する(最優先)
- 別端末(スマホ/PC)で同じURLを見る
- 別回線(モバイル回線)で見る
- 別リージョン(VPNなどが使えるなら)で見る
- 別URL(トップだけ/サブページだけ/特定パスだけ)で傾向を見る
判断の目安:
- 全員・全ページで523: DNS/オリジン到達性/Firewallを最優先
- 一部パスだけ523: 特定ホスト/LB/経路/許可ルールの差分が疑わしい
- 自分だけ523: ローカルDNS/キャッシュ/ネットワークの可能性も残す
3. “Cloudflareが見ている到達先” を確定する(DNS取り違えが最頻出)
523は、意外と DNS取り違え(A/AAAA) で起きます。
チェックリスト:
- 直前にDNSを触っていないか(A/AAAA/CNAME、移管、TTL)
- “本番” のつもりが “別環境” を指していないか(stg向けIPなど)
- IPv6(AAAA)が残っており、片方だけ別オリジンを指していないか
4. ルーティング(経路)問題がないか(Cloudflare↔オリジン間)
523は「Cloudflareがオリジンに到達できない」なので、Cloudflareとオリジンの間にいるネットワーク機器(ルータ/Firewall/NAT等)が、オリジンIPへの経路を持っていないケースがあります。
特にAWSでは、VPCルートテーブルで 広すぎるルート を入れていると、Cloudflareの一部IPレンジ(例: 172.64.0.0/13)が誤ってプライベート宛に吸われ、到達不能になります。
チェック観点:
- 直前にネットワーク(VPC/ルートテーブル/Firewall/NAT)を触っていないか
- Cloudflareからの到達が、途中の装置でブラックホールしていないか
- AWSの場合、VPCルートテーブルに広すぎるルート(例:
172.0.0.0/8)がないか
4. Firewall/allowlist でCloudflareが遮断されていないか
オリジンが生きているのに523が出るときは、Firewall/セキュリティグループなどで Cloudflareからの到達が遮断 されているケースがあります。
- 直前にFirewall/セキュリティグループ/リバプロ設定を変えていないか
- オリジンが Cloudflare IPレンジ を許可しているか(許可/拒否ルールの確認)
- “Bot対策” “Geoブロック” “Rate limit” で誤爆していないか
- オリジン側の 80/443 の到達性(ポート/プロトコル/終端位置)が一致しているか
止血の優先順位:
- 一時的に 許可ルールを広げる(復旧優先)→ 収束後に最小化
5. “今すぐ復旧” のための切り戻し候補(最初の30分の範囲)
原因特定に時間がかかるときは、復旧優先の切り戻しを先に検討します。
- 直前のDNS変更を戻す(切り戻しが安全な場合)
- 直前のオリジン変更(移行/設定/スケール/リバプロ)を戻す
- 直前のFirewall/セキュリティグループ変更を戻す
- 直前のCloudflare設定変更(Rules/WAF/SSL/TLS)を戻す(安全な範囲で)
相談する(SiteOps)
状況が複合していて切り分けが進まない場合は、相談だけ先に進めるのも有効です。
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この記事を書いた人
川原
SiteOps編集チームの公開窓口として、検索、アクセス、収益データをもとにした運営判断の知見をまとめています。
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