インデックス未登録が増えたとき、最初の30分でやること
インデックス未登録が増えたときに、最初の30分で設定/クロール/移行のどれが濃厚かを切り分ける手順です。
インデックス未登録(Indexing)まわりが崩れると、Search Consoleの「クリック/表示回数」の数字が落ちる前に“根本の供給”が止まります。最初の30分は、原因を「設定」「クロール」「品質」「移行」に分けて、どれが濃厚かだけを切ります。
この記事は、サイト運営者向けの“切り分け順”です。深掘りや修正は次の1時間でやります。
0. まずやらないこと(事故りやすい)
- 大量のリライトを始める(原因が“設定/クロール”だったら無駄)
- サイト構造を大改修する(ログがさらに読みづらくなる)
- sitemapを闇雲に差し替える(原因切り分けが消える)
1. 「何が減ったか」を1つに固定する
最初に、問題を混ぜないように“対象”を固定します。
- ページ数が減った(インデックス済みが減った/未登録が増えた)
- クロールが止まった(クロール統計/サーバーエラー)
- 表示/クリックが減った(インデックスはあるが露出が落ちた)
この記事は「ページ数が減った/未登録が増えた」前提です。表示/クリック側の急落は別記事で切ります。
関連: /media/search-console-drop-first-30-minutes
2. 最初の30分で見る順番(止血できる順)
「触ると戻る可能性が高い順」で見ます。
- robots / noindex / canonical の変更(設定ミス)
- サーバーエラー/タイムアウト増(クロール不能)
- sitemap / URL設計の変化(発見経路の劣化)
- 移行・リダイレクト・ドメイン変更(構造変化)
- 品質評価の問題(復旧に時間がかかる)
3. 設定ミス(robots / noindex / canonical)を最優先で疑う
ここは“戻すだけ”で復旧する可能性があります。
robots.txtを最近変えていないか(Disallowの誤爆)noindexをテンプレート側で出していないか(特に一覧/検索/タグ)- canonical が別URLを指していないか(http/https、www有無、末尾スラッシュ)
x-robots-tagをCDN/アプリ側で付けていないか
Search Consoleなら、影響が出ているページをいくつか選んで URL検査 を見ます(「インデックス登録可否」と理由)。
4. クロール不能(サーバーエラー)を除外する
サイトが落ちている/遅すぎると、インデックス以前にクロールが途切れます。
- Search Consoleの「クロール統計情報」でエラー/レスポンスタイムの変化を見る
- 直近のデプロイ/設定変更(WAF/CDN/キャッシュ/ヘッダー)と時刻が一致していないか
- 5xx/429 が増えていないか(アプリ/DB/レート制限)
CloudflareやWorker絡みで503が出る場合は、まず止血だけ優先します。
関連: /media/cloudflare-1102-503-first-response
5. sitemap が“発見”を担えているかだけ確認する
この30分では「sitemapを直す」のではなく、「sitemapで発見できているか」を確認します。
- sitemapが正常に取得されているか(Search Consoleのサイトマップ)
lastmodが極端に未来/過去になっていないか(生成バグ)noindexのURLや重複URLが大量に混ざっていないか
6. 移行/リダイレクト変更があったなら、まず“同一性”の崩れを疑う
よくあるのは、移行は成功しているが “Googleに同一ページとして伝わっていない” ケースです。
- http→https、www有無、末尾スラッシュ、パラメータの扱いが変わった
- 301/302 の扱いが変わった(意図せず302になっている)
- canonical とリダイレクトの指す先がズレている
7. 30分後に「次の1時間でやること」を1つだけ決める
切り分けができたら、次の1時間は“手数を増やさない”のがコツです。
- 設定ミスが濃厚 → 影響の大きいテンプレート/ミドルウェア変更だけを戻す
- クロール不能が濃厚 → 直近変更を止めて、エラー率を下げる(先に安定化)
- sitemap/移行が濃厚 → 代表URLを決めて、同一性(canonical/redirect)を揃える
「どのページが売上に近いか」も合わせて確認するなら、ページ別導線の見方を先に押さえるのが早いです。
関連: /media/page-path-revenue-funnel
参考(公式)
- Google Search Central(クロールとインデックス登録): https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/overview
- Search Console ヘルプ(URL検査): https://support.google.com/webmasters/answer/9012289
この記事を書いた人
川原
SiteOps編集チームの公開窓口として、検索、アクセス、収益データをもとにした運営判断の知見をまとめています。
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